イエローキャブとリムジンを所轄しているニューヨーク市の公的機関、タクシー・リムジン委員会(TLC)がこのほど設けた主要空港での送迎に関する新ルールが、最近人気の配車サービス、ウーバー(Uber)に対し不平等なのではとの声が上がっている。
今回提案された新しいルールでは、ウーバーなどの商業用配車サービスの車は到着ゲートのピックアップ場所に乗り付けられなくなる。またジョン・F・ケネディー空港の場合、客を決められた場所でしか拾うことができなくなり、ラガーディア空港でも停められる場所が制限される。その他にもウーバーが従来進めてきた運転手の評価システムの代わりに、苦情は311に寄せるようにとも定めている。ウーバーの代表、マット・ウィング氏は「TLCが設けた新しい方針は多様性のあった公共交通機関を規制するだけでなく、ニューヨーク市民や旅行客から選択肢を奪うものだ」と批判した。
一方でTLCの代表、アラン・フローンバーグ氏はウーバーの代表と会い、話し合いを行うと説明したが、新しい方針を貫く姿勢を見せた。「今回の方針変更はサービス向上と市場での各タクシー会社の平等性を進めるもので、ひいては客の立場を守る制度でもある」とフローンバーグ氏は話した。なお、この新方針に関しては5月中に公聴会が開かれる見通し。