日常風景や施術の様子を写したリアリティ番組の舞台ともなっているハーレム113丁目の人気タトゥー店、「ブラック・インク・タトゥー・スタジオ」が、不衛生な針やインクを使い回したことで感染症を引き起こしたとして顧客ら訴えられていることが1日、デイリーニュースにより報じられた。
人気テレビ番組、「ブラック・インク・クルー」のファンだというロニ・テイト(31)さんは番組で取り上げられている入れ墨店、ブラック・インク・タトゥー・スタジオで彫った入れ墨が炎症を起こし、感染症にかかったとしている。テイトさんは過去にも2回同じ店でタトゥーを彫っており、最新の入れ墨は2日間かけて彫られたという。しかし、2日目に同店を訪れたところ、本来は客の前で開封されるはずの施術用針が既に開いたまま放置されていた。
疑問に思ったまま施術を受けたテイトさんはその3日後、激痛に襲われたという。「腕が焼けるような痛みで次第にインクが膿み、腫れ出したため病院を訪れたところ感染症だと診断され、4日間の入院が必要と言われた」とテイトさんは話している。テイトさんは施術師が使用済みの針を再利用したことが感染症を引き起こしたのではないかと疑っており、タトゥー店を訴えている。
テイトさんの弁護士、マーク・シリアン氏は「入れ墨施術は小規模な手術のようなもの」とし、「人々の健康を守るためにも施術に関してもっと厳しい規制の導入が必要だ」と話した。