UESにアップルストアは不似合い 住民から反対の声

 アッパーイーストサイドに新しいアップルストアを開店する案が浮上しているが、住民からは住宅街の雰囲気を壊してほしくないと批判の声が高まっていると1日、ニュースサイトのゴッサミストが報じた。
 セントラルパーク沿いに位置し、古風なアパートが連なる高級住宅街として知られているアッパーイーストサイド。その歴史ある建物が立ち並ぶマディソン・アベニューと74丁目にある広さおよそ1万平方フィートの空き店舗にアップルストアが出店しようとしているが、アップルストアは住宅街の品位を損なってしまうと住民から不満の声が寄せられている。
 長年同エリアに住んできたヒューバート・ファインバーグさん(89)は「限られた人だけが住むこの優雅で特別な住宅街に無規律な集団、大行列、テントや寝袋は不似合いだ」とアップルストアを歓迎しない理由を述べた。ファインバーグさんは「列のできる人気店は他にもあるが、すべて住宅街の雰囲気と合う秩序のある店であり、大群衆を呼ぶアップルストアとは違う」とも話した。
 一方でアップルストア側は、アッパーイーストサイドに開店する場合、新店舗は住宅街の雰囲気を守るために小規模なものにし、閉店時間を早めるなどの処置を取ると話している。

年中無休の5番街と58丁目のアップルストア photo: Daily Sun