ニューヨーク市警察(NYPD)の警官ブライアン・ムーアさん(当時25)がパトカーで巡回中に発砲を受け、2日後に死亡した事件で、犯人が使用した拳銃が、ジョージア州の釣具店から盗まれたものであることが分かり、米各メディアが報じた。
エーエム・ニューヨークによると、ムーアさんが死亡した4日夜NYPD本部で開かれた記者会見で、事件現場からさほど遠くない家屋の裏庭のバーべキューグリルのそばにあった箱の中に、犯行に使用されたとみられるタウルス社製のM85リボルバーが発見されたという。
捜査官は、同拳銃が2011年10月3日に、ジョージア州の釣具店で盗まれた23丁の拳銃のうちの1つであることを突き止めた。5発装着可能な同拳銃には、3発の使用済みの薬きょうと、2発の実弾が残っていたという。
ムーアさんは2日午後6時15分ごろ、クイーンズビレッジの212丁目と104番通り付近をパートナーのエリック・ジャンセンさん(30)と共に私服で覆面パトカーに乗り、防犯パトロールにあたっていたところ、不審な動きをしたデミトリアス・ブラックウェル被告(35)を発見、何を持っているかと尋ねた矢先3発の発砲を受けた。
その後、ジャマイカ・ホスピタル・メディカル・センターに搬送され治療を受けていたが、4日に死亡が確認された。
同被告は、第1級殺人罪で起訴され、有罪となった場合は仮釈放なしの終身刑に直面する。