300万ドルかけ巣穴攻撃 市のねずみ駆除計画拡大 

 ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は7日、300万ドルをかけたねずみ駆除計画について発表した。
 デイリー・ニュースによると市では昨年、イーストハーレム、アッパーウエストサイド、イーストビレッジなどの7つの地域で、40万ドルをかけたねずみ駆除計画が試験的に実施されたが、この計画によりねずみの数が80~90%減少した。そのため、今年は昨年の6倍以上の予算をかけ、対象範囲を市内全域に拡大し駆除が行われるという。
 市は長年にわたりねずみ駆除を行ってきたが、今回の計画ではこれまでとは異なりねずみの巣穴を攻撃する。調査の結果ねずみの出没率が高かった地域に的を絞り、調査員が夕暮れ時に訪れ、後をつけて巣穴を突き止める。突き止めた巣穴はねずみ用トラップや毒餌などを使用した後に塞ぐ。ねずみは公園や遊び場、下水道に巣を作る習性があるという。
 予算の増額により、駆除作業員の数を9人から50人に増員し、これまで1人しかいなかった生物学者の数も3人に増やすことが可能となった。周辺の住人には、ねずみの餌となる生ごみの除去を呼びかけて協力を仰ぐ。
 計画拡大により対象とされる地域は確定していないが、外周に巣穴が見つかりねずみが頻繁に繁殖しているローワーマンハッタンのコロンバスパークは対象となる可能性が高い。

photo: Nemo