この時期になると多くの人が悩まされる花粉症。今年はその原因となる花粉が集中的に飛散しているため、花粉症の人は例年よりつらい思いをするだろうと言われている。
呼吸器専門医のクリフォード・バセット氏は今年の花粉症パターンを“花粉の津波”と名付けており、現在ニューヨークはその津波に襲われている。バセット氏は、今冬は例年より多い積雪が観測されたことと寒さが長引いたことが樹木の受粉を遅らせ、草の受粉と時期が重なってしまったのが原因ではないかとみている。ニューヨークでこの時期もっとも飛散しているハンノキやトネリコの花粉に加え、今年は同時期にカシやカバの木の花粉も飛び散っているという。
ツイッターには「こんなに花粉症に悩まされたのは初めてだ」といったニューヨーカーの投稿が目立ち、バセット氏は「2種類の花粉が同じ時に飛散しているため、過去10日は特につらかったと思う」と述べている。しかし一方で、フォーダム大学アレルギー研究科のガイ・ロビンソン氏「決して今年の飛散率が例年に比べ高い、という訳でもない」と話している。