クイーンズ区の高層ビルが売却されることが分かり、市内で売却されることが少ない超高層ビルがマーケットに上がったとして、不動産業界の関係者が注目している。
デイリー・ニュースによるとこのほど売却が決まったのは、コート・スクエア駅からすぐのところに建つ「シティ・タワー」。シティ・グループが所有し、高さ673フィートを誇るこの建物は同区でもっとも背の高いビルをして知られており、面積も100万平方フィート(およそ9万2903平方メートル)ある。この建物を昨年購入した不動産会社、サバーナが仲買業者のクッシュマン・アンド・ウェークフィールド社を通してビルを一般に売却すると発表した。
現在のところ販売価格は公開されていないが、最近ニューヨークでみられている家賃の高騰を受けて不動産業界は成長しているため、昨年サバーナが建物を購入した時に支払った5億ドル以上の価格で売られるだろうと予想されている。マンハッタン・パワーブローカー不動産のボブ・ナカール氏は「ニューヨーク市の摩天楼が売りに出されることはとても稀で、今回の売却は人々の注目を浴びるだろう」と話している。
なお、同区では最近住宅地開発事業が進んでおり、77階建ての超高層マンションが建設されるため、シティ・タワーはクイーンズ一背の高いタワーではなくなるが、注目の的であることは変わりないだろう。