ブルックリン区の連邦地方裁判所は7日、国際的麻薬取り引きの中心となっていたクイーンズ区コロナにあるイタリアンレストランの経営者夫婦らを起訴したと発表した。
ニューヨーク・タイムズによると、40年前にイタリアから移住してきたグレゴリオ・ジグリオッティ被告と妻のエレオノラ被告は、2012年にオープンしたピザレストラン「クチノ・ア・モド・ミオ」に、食用作物と記された冷蔵貨物コンテナに入れ密輸されたコカインを、ニューヨーク市内や、イタリアの最大犯罪組織、ンドランゲタのメンバーに渡していた疑いがもたれている。
両被告と共に、息子のアンジェロ被告および親戚の1人も起訴された。またイタリアでも同日、取引に関与した容疑で13人が逮捕されている。
犯罪歴のないジグリオッティ被告が今回の捜査の対象となったのは、別の麻薬密輸事件で起訴され捜査当局に協力することになった男の供述により明らかになったため。
当局は、同店の電話機に盗聴器を設置し、同被告らが所有する卸売農作物保存庫宛てに配送された貨物を捜索したところ、14年10月、食料が入った段ボール箱の中に隠された44キロ、12月には15キロの末端価格約200万ドル分(およそ2億4千万円)のコカインを発見した。