避妊薬に対する保険補償を強調 必ずしも施行されていない現実

 オバマ政権は11日、医療保険制度改革、オバマケアは避妊薬に対する保険補償も含んでいることを改めて強調し、保険会社に避妊薬を保険の対象とするよう呼びかけた。
 オバマケアは避妊薬の費用に保険が適用されるとしている。しかし、カイザー・ファミリー・ファンデーションが最近行った調査によると多くの保険会社はこの規則を無視し、緊急避妊薬のアフターピルやホルモン経口避妊薬に保険を適用していないことが分かった。これに対し健康保険会社をまとめる米国健康保険団体のカレン・イグナーニ代表は「多くの健康保険は避妊薬を提供しており、緊急避妊薬はできるだけ利用者が求めやすい値段で提供するよう努力している」と話した。
 しかし家族計画連盟などから避妊薬が保険の対象となっていないことに対し批難が殺到しているため、オバマ政権は改めて保険会社に避妊薬の適用を義務づける条約を発表した。新条約は、FDA認可済みの避妊薬を最低でも一種類は保険の対象とするよう保険会社に要請している。ニューヨークでも最近エリック・シュナイダーマン司法長官が健康保険会社に避妊薬の適用を求める新法案を提出するなど、ニューヨークでも被保険者を守る動きは広がっている。