フード・マーケット戦国時代突入 今度はミート・パッキングに登場

 カリスマシェフのアンソニー・ボーディン氏がプロデュースするフード・マーケット、「ボーディン・マーケット」がマンハッタン区のミート・パッキングにオープンする予定であることが13日、分かった。
 ボーディン・マーケットは、スーパーピアと呼ばれるピア57付近である西15丁目とハドソンリバー沿いに誕生する予定。25万平方フィート(およそ2万3千平方メートル)の敷地内には、ファーマーズ・マーケット、ビアガーデン、アウトドア・ガーデン、タパスバー、ベーカリーなどがお目見えする。オイスターバーは、1500平方フィート(およそ140平方メートル)ほどになる予定だ。
 この発表がされたのは、先月シンガポールで行われた世界ストリート・フード議会でのこと。ボーディン氏は発表の中で、「シンガポールにあるアジアの屋台市場のように混沌があり、クレイジーにするつもり」と述べている。また内装は、SF映画の金字塔「ブレードランナー」や東京の路地裏をテーマにしているという。
 今年1月には米経済誌がボーディン・マーケットの計画をリークしており、場所はダウンタウンのスリー・ワールド・トレードセンターになるのでは、などと業界では噂が飛び交っていた。
 今年には、フレンチ・マーケットのル・ディスクリクトがオープンしたばかり。マンハッタン区の真ん中にはイタリアン・マーケットのイータリーが鎮座し、ブルックリン区のスモーガスバーグの人気も根強い。市のフード・マーケットは戦国時代の様相を呈し始めた。