「気分が良かった」と供述 フィアンセを殺害した女 

 ハドソン川で先月、婚約者を故意に溺れさせ殺害した容疑で起訴された女性が、殺害の事実を認め、「彼が死ぬと思うと気分が良かった」と警察に語っていたことを、ニューヨーク州オレンジ郡検事局が13日に開かれた保釈聴聞会で発表した。
 アンジェリカ・グラスウォルド被告(35)は4月30日、婚約者のビンセント・ビアフォアさん(当時46)とハドソン川にカヤックに出かけたが、ビアフォアさんはカヤックが転覆し行方不明となった。事情聴取の際の供述に矛盾があったため、同被告は12日に逮捕され、第2級殺人罪で起訴された。
 地方検事補ジュリー・モール氏によると、被告はビアフォアさんが加入していた2件の生命保険の保険金受取人に指定されており、ビアフォアさんが死亡した場合、25万ドルを受け取ることを認識しており、受け取った後の保険金の使い道についても話していたという。
 同被告の弁護士リチャード・A・ポーテイル氏は、事態の急展開に困惑した様子で、供述は警察に強要されたか、あるいはロシア語を母国語とするリトヴィア人の被告は英語をうまく話せないため、意味の取り違えがあったのかも知れないと語っている。
 保釈金は300万ドルの現金または900万ドルの保釈保証に設定されたが、同被告は身柄を拘束されたままだ。