クイニピアック大学が14日に発表した世論調査によると、現在無料となっているイーストリバーにかかる橋の通行の有料化について、ニューヨーク市の有権者の多くが反対していると各メディアが伝えた。
調査によると、イーストリバーにかかる4本の橋の通行有料化について、市の有権者の69%が反対しているというが、交通擁護団体「ムーブNY」が提案したイーストリバーにかかる橋の通行を有料化する代わりに、ブロンクス区、クイーンズ区、ブルックリン区、スタテン島間を結ぶ橋の通行料を値下げし、収益を公共交通機関に回すという案には49%が反対、44%が賛成と答えているという。賛成者がもっとも多かったのはスタテン島の61%で、反対者が多かったのは57%のブルックリン区だった。
橋の値上げ案はこれまでに何度も浮上したが、市民の強い反対にあってきた。だが、同団体が交通渋滞の緩和を目的として提案した同案では、マンハッタン区以外の橋の通行料の値下げという条件のためか、反対者の割合が減少している。
同案が実施されれば、年間15億ドル(およそ1800億円)の収益が見込めるという。ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長および運輸局は同案につき曖昧な態度を示しているが、市議会議長のメリッサ・マーク=ビベリト氏は支持を表明している。
同条例施行には、ニューヨーク州議会の承認が必要となる。