グラウンド・ゼロ付近で営業している屋台で観光客たちを狙い撃ちにしたぼったくり被害が起きており、ニューヨーク市全体のイメージダウンにつながると問題になっている。
ニュージャージーから来たベンさんはローカル局WNBCの取材に対し、「ホットドッグとソーダを頼んだだけなのに30ドルも請求された」と話す。またニューヨーク在住だがフレンチアクセントの英語を話すデイビッドさんは、ホットドッグとプレッツェルに15ドル請求されたという。このように、発音に“訛り”があり観光客に見える人をターゲットにぼったくりをしていると批判を受けているのが、屋台オーナーのアハメッド・モハメドさん。ニューヨーク内で営業する屋台はそれぞれ自分で値段を定めることができるものの、商品の価格を提示するよう市の消費者庁によって義務付けられている。しかし、モハメドさんの屋台には値段が表示されておらず、たびたび観光客を“カモ”に高額な値段を請求していた。
2児の父親で16年間ホットドッグを売り続けているというモハメドさんは、このぼったくり行為について追求された時に英語が分からないふりをしたり、他の屋台に容疑をなすり付けたりしている。しかし、ぼったくりの他にも釣り銭をごまかしたりしているため、ニューヨーク全体の印象が悪くなるのではと懸念の声も出ている。