米非営利団体、ザ・トラスト・フォー・パブリック・ランドは20日、毎年恒例の「もっとも優れた公園を持つ都市ランキング」で、ニューヨーク市がオレゴン州のポートランド市と並び、5位に選ばれたことを発表した。
エーエム・ニューヨークによると、対象となった75都市のうち、1位に輝いたのはミネソタ州のミネアポリス市と、今年新たにランキングに加わった15都市の1つで同じくミネソタ州のセントポール市だった。
評価は、アクセスの良さ、設備、公園への投資と大きさに重点が置かれる。同団体都市公園開発部門のディレクター、エイドリアン・ビニピ氏によると、「評価は接戦となったが、ニューヨーク市の公園はアクセスの良さと緑化への投資の面で高得点を得た」という。
またニューヨーク市は、市の面積全体に占める公園の割合が20%と高く、プレイグラウンド、バスケットボールコート、ドッグランなども充実している。至る所に小さな緑地が存在する市であるが、唯一、公園の大きさが平均1.1エーカー(約4450平方メートル)と小さいため、順位を落とした。
ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は昨年10月、市街地のコミュニティーの公園整備のため、1億6500万ドル(約204億円)を投資すると発表したが、ビニピ氏は、「投資は重要だが、新しい公園を作ることも検討すべきだ」と語っている。