NYPD本部長が激怒? “迷”警官の公費の使い道

 26日、ニューヨーク市警察(NYPD)が公費およそ6万ドル(約740万円)を使って、警察署内の地下にある古いコピー室をズンバダンス(ラテン系音楽に合わせて踊るエクササイズ)用にリニューアルしたところ、ビル・ブラットン本部長の逆鱗に触れた、とニューヨーク・ポスト紙が第一報を伝え、他の米各メディアもそれに続き報じた。
 しかし、米ニュースウィーク誌がNYPDに取材したところ、警察の広報担当者は「事実と異なる。確かに古いコピー室は警察官がトレーニングできるジムへ改装する工事に入っているが、工事開始は7月。レイアウトも決定していないし、この改装を本部長は承認している」と返答したという。
 どうやら、この報道の背景にはキーパーソンがいるようで、この改修を担当することになった1人の警察官の過去の事情にあるようだ。警察官の名は、マイケル・ジュリアン氏。ジュリアン氏は以前、デモ行進で手をつないで作る“バリケード”を「ベビーオイルで対処すべき」と、公費を使って大量のベビーオイルを購入し配布したことのある迷警官。とっぴなことを考えることで有名なため、またやらかした、と報じられたようだ。
 本当の事情が何にせよ、公費が正しく使われていることを願いたい。