毎日たくさんの利用者がいるニューヨークの地下鉄の車内で、ロングアイランドシティの美容外科による豊胸手術の広告を見かけたことがあるだろうか。女性が全裸で写っており、胸の部分は文字で隠れているものなのだが、現在でも車内で見かけることが少なくない。
このようなセクシーな広告は巷にあふれているが、春先から8週間限定で地下鉄内で見かけられていた、ブルックリンのダンボにオフィスのあるダンボ・ムービング・アンド・ストレージによる広告が〝刺激的過ぎるのでは〟とメディアなどで物議を醸し出した。その話題となったビジュアルは以下の写真なのだが、アンダーウェアを着用していない女性と上半身裸の男性が、同社のダンボールがあふれる部屋で仲睦まじく寄り添っているというもの。同広告のテーマは、常にプロテクンションを。引っ越しの時には大切な物をしっかりと(梱包などをして)守ることが重要。そしてそれは、人生においてもっとも重要なひと時に、精を出して励むことと同じ。ということで、引っ越しの真っただ中で、“人生最大の大切なひと時を過ごしている”男女がモデルとして登場するイメージが完成しているようだ。
たくさんの子どもたちが通学のために利用している地下鉄内には、さまざまな広告が存在しており、〝刺激〟が強いビジュアルのものを彼らが目にすることもしばしば。この広告に対しての直接のコメントはニューヨーク州の都市交通局(MTA)からは出されていないが、同局はファミリーフレンドリーな環境を保つように務めたいとしている。
見ようと思えば、際限無しにいくらでもセクシャルな画像を見ることができる昨今。今さら規制をする必要はないのでは、とのティーンエイジャーの声も聞かれる。