ドラマのCPRシーンが助けに 窓から転落した女の子の救出劇

 ブルックリン区にあるアパートの3階から転落した2歳の女の子を、通りかかった女子高生がドラマから学んだという心臓マッサージを施し救った。
 事件が起きたのは27日夕方。母親が目を離した隙に3階の窓から転落した2歳のナイジーナ・シベルちゃん。母親が半狂乱になりながら助けを求める中、隣を通りかかった高校生のアシュリー・ジロンさん(18)が駆けつけ、すぐに心肺蘇生にとりかかった。人気医療ドラマ「グレイズ・アナトミー」のファンで、ドラマを見ながら心肺蘇生法の手順を覚えたというジロンさんは「首にも手首にも脈が感じられなかった」というナイジーナちゃんに心臓マッサージの他、人工呼吸も行った。その結果、ナイジーナちゃんは息を吹き返し、心肺も再開した。転落を目撃し、「駆けつけた時は女の子を助けることにしか集中していなかった」と話すジロンさんは、「彼女の息が復活した時は本当にほっとした」としている。
 救急隊員が駆け付けたころには呼吸が戻っており、病院に搬送されたナイジーナちゃんは重傷を負いながらも命に別状はないという。なお、ニューヨーク市の規定の通りナイジーナちゃんが転落した窓にも柵はあったものの、なぜ転落を防げなかったのかと疑問の声が上がっている。

photo: OpenClips