死亡した男性のクレジットカードを使用した容疑で、ニューヨーク市警察(NYPD)の女性警察官が2日、逮捕および起訴されたことを受け、各メディアが伝えている。
ワイマキュラ・ピエール被告(30)は2014年7月、出勤していないことを心配した病気を患う男性(65)の職場から911通報を受け、確認のためにマンハッタン区東14丁目にある男性のアパートを訪れた。
ピエール被告は男性が死亡しているのを発見し、男性のクレジットカードなどを持ち出した疑いがもたれている。その2日後、宝石店「ザレス」のウェブサイトで、何者かが男性名義のシティバンク発行のマスターカードを使って、3282.58ドルのダイヤモンドの指輪を購入。指輪は一旦発送されたものの、死亡した男性の姪が、クレジットカード詐欺の疑いを知らせる連絡をカード会社から受けたため配達は中断されたという。
詐欺の疑いの通報を受けた警察が、ダイヤモンドの購入に使用されたコンピューターのIPアドレスを追跡したところ、同被告が交際している男性の住所を突き止めた。ピエール被告は、警察に提出している緊急連絡先にもこの男性の住所を記していたという。
ピエール被告は、同日午後に行われた罪状認否で犯行を否認している。また同被告が男性の死亡を姪に知らせるために使用した男性所有の新品のスマートフォンは、いまだ行方が分からないままだという。