ニューヨーク市公園財団および地域団体が共同で7日、科学、技術、工学、数学(STEM)を学ぶ、夏休みの教育プログラムを紹介するイベントを開催し、多くの生徒が参加した。
夏休みの間も教育活動に参加した生徒は、学習をしないために起こる「夏休みボケ(サマースライド)」にかかりにくいことが研究で判明している。数学は特に日ごろからの学習が重要で、夏休みの間、数学の学習をしなかった生徒は、秋からの新学期で3カ月の遅れるをとるという。
ニューヨーク市立大学マンハッタン区コミュニティーカレッジ(BMCC)の研究委員長ヘレン・バック氏は、同プログラムについて「もっとも重要なことは、生徒が科学の実践体験ができること。教室で習ったことを実際に体感し、その結果を確認できる」としている。
市教育局のSTEM夏季強化プログラムは小中学生のために、手頃な費用で参加できる1週間のデイキャンプを主催する。また、イントレピッド海洋航空宇宙博物館やクイーンズ動物園などと提携し、動物の習性や宇宙探査、海洋生物学などを体験する機会を生徒らへ提供する。
サマーSTEM2015を最近開始した市教育局は市内10カ所で、2、7、10年生の1200人に、コンピュータープログラムやロボット工学などの実践学習を無料で設ける。