アフリカン・フレンチはいかが?
グラマシーパークからほど近いPONTY BISTROは、アフリカンとフレンチを融合させた珍しいレストラン。アフリカンとフレンチがそれぞれ楽しめ、また二つのフュージョン料理も試せるのは、食の街ニューヨークでもここだけ。
セネガル出身、オーナーのシッセさんはジャン・ジョルジュ氏やデビット・ブーレー氏の下で修行を積んだ経験を持ち、フレンチをベースに自身のルーツ、セネガルの料理にも力を注いでいる。また、過去にはフードネットワークで放送された料理の腕を競う人気番組、チョップドでファイナリストに選ばれたこともあり、その技術と実力は確かだ。シッセさんはエグゼクティブシェフとして腕を振るう傍ら、ドリンクのプロデュースやデザートシェフまで何でもこなすという。
食前酒には同店いちおしのオリジナルマティーニを。ジンジャーやハイビスカスなどアレンジを加えた一杯は、流行りのホテルのバー顔負けのおいしさ。これからいただく食事への期待感を高めてくれる。
現在提供している季節のスープは「豆とアフリカンスパイスのスープ」。豆の風味と少しだけ残った豆の食感が素朴で、そこに数種類のアフリカンスパイスが加わり、他のどこでも食べたことのない個性を発揮している。
メーンに何を食べようか迷ったら、セネガルの伝統料理「チキン・タッサ」をオーダーしてみよう。カクテルオニオン、にんじん、トマト、オリーブ、数種類のスパイスと一緒にハーフチキンをじっくり煮込んでおり、シェフの愛情を感じる一品。柔らかくなった鶏肉とトマトベースのスープの相性は絶妙だが、ライスと一緒にいただくのもまた良い。口に入れて目をつぶると、野菜、肉、スパイスすべての味が広がって、まるでアフリカの大地を感じるかのよう。レシピはシッセさんの祖母から受け継いだもので、正真正銘のセネガル家庭料理だ。
同店はもちろんステーキなど王道のフレンチにも定評がある。アフリカンもフレンチも両方楽しみたいなら、複数人で何皿か頼んでシェアしよう。
昨年の夏にはハーレムに2号店をオープンさせており、ライブミュージックも演奏しているので、賑やかな食事を楽しみたいならこちらがおすすめ。
アフリカンとフレンチの両方を愛するシェフならではのユニークなレストラン。お気に入りのレストランリストに加えてみては。
●「Happy Hour」日〜土:5pm〜7pm
●プリフィックスのコースメニューもあり
PONTY BISTRO
218 3rd Ave(bet 18th & 19th St)
212-777-1616
www.pontybistro.com
L=月〜金: 11am〜4pm
D=日〜土: 4:30pm〜11:30pm
BR=日・土: 10am〜4pm