ブルックリン区クラウンハイツにあるアパートの所有者が17日、嫌がらせをしてテナントを追い出した容疑で逮捕され、同区刑事裁判所に起訴された。
ユニオン通り1578番地の14世帯あるアパートの所有者ダニエル・メラメド被告(39)は、2012年に同ビルを購入したが、安い家賃で暮らしているテナントを追い出すため、冬は暖房を止めたり、内壁や共有部分を取り壊すなどの嫌がらせをしていたという。
また、アパートの工事を開始する際、市建設局へ提出する住人の安全を保証する書類に、全室で住人が暮らしているにもかかわらず、すべて空室であると偽りの報告書を提出。メラメド被告と、この工事で現場監督として被告が雇った技師は、偽造文書を提出した罪で起訴された。両被告は無罪を主張している。またメラメド被告は、アパートのテナントを違法に退去させた罪、住人を危険にさらした罪でも起訴されている。
ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長とニューヨーク州検事総長エリック・シュナイダーマン氏は2月、アパート所有者によるテナントへの嫌がらせに対応するための共同捜査本部を編成しており、メラメド被告が逮捕者第1号となった。