市を技術革新の中心地に ルーズベルト島で工科大の着工式

 イースト川に浮かぶルーズベルト島で16日、コーネル大学とイスラエル工科大学が共同で設立するコーネル工学大学の着工式が行われ、ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長やマイケル・ブルームバーグ前市長も参加した。
 同大学は、島南端部のエド・コッチ・クイーンズ・ボロ橋の下の12エーカー(約4万8522平方メートル)の土地に建設される。工事は3期に分けて行われ、第1期工事では、企業や学生、大学職員らの交流の場となるイベントセンター、ザ・ブリッジが建設される予定で、プログラム開発イベントなどが開催されるという。また、26階建てで環境を配慮した居住用ビル、パッシブハウスの建設も同時に開始される。
 急成長を遂げる地元のハイテク業界へ若い人材を送り込むことを目的に設立された同大学の開校は17年の予定で、2000人の大学生が新キャンパスで学ぶ予定。
 同大学の建設は、ブルームバーグ前市長が市長就任中、市に大学を設立することを最終目的に、世界中の大学を対象としたコンペティションを行い、実現したもの。
 ブルームバーグ前市長は15日夜、大学の本館の建設に1億ドル(約123億円)を寄付すると発表しており、同館は「ザ・ブルームバーグセンター」と名付けられるという。

photo: Daily Sun