2013年にワン・ワールド・トレード・センター(1WTC)の頂上からパラシュートダイビングに臨んだ男3人に22日、有罪判決が下された。
ジェームズ・ブラーディ被告、アンドリュー・ロシグ被告およびマルコー・マコビッチ被告の3人は13年9月、当時まだ建設中だった1WTCに不法侵入し、およそ400メートルの高さからパラシュートダイビングをしたとして逮捕されていた。彼らが行った「ベースジャンプ」と呼ばれるこの行為は、パラシュートを使って高層ビルや断崖などから飛び降りるスポーツだが、普通のスカイダイビングと比べると非常にリスクの高い危険行為だという。彼らが飛び降りる場面は防犯カメラに映っており、また頭に取り付けられていた小型カメラで撮影した映像もユーチューブ(YouTube)に投稿されていた。
長期にわたった審議の結果、危険度が非常に高いこのスポーツを多くの市民が暮らすニューヨーク市内で行ったとして、3人は危険行為および建造物侵入の容疑で起訴された。
最終判決は8月中旬に言い渡される予定で、1年の懲役が科される見通しだという。マンハッタン司法局サイレス・バンス検察官は、「身勝手な彼らの裁判に多くの時間と市民の税金が費やされた」と落胆の声を漏らした。