指名手配犯が首吊り自殺 アジア人女性連続暴行事件

 今月初めに起きたアジア人女性連続暴行事件の容疑者が22日、マンハッタン区アッパーイーストサイドのビルで首を吊って死亡しているのが発見された。
 マディソン街と66丁目にあるビルで同日午後3時ごろ、男がエレベーターの昇降路で首を吊って死んでいるのが見つかり、所持していた身分証明書によりティレル・ショー容疑者(25)と判明した。家族による正式な身元確認は同時点では行われていない。
 これまでに、同ビルの監視カメラがショー容疑者の姿を何度もとらえており、ビル内におよそ6カ月の間、不法に住みついていたものとみられている。最近エレベーター昇降路の付近では悪臭がしていたといい、ビル内の個人学習指導センターに勤務する女性(55)は、デイリー・ニュースのインタビューに対し「朝出勤すると、まるで死体でもあるかのような酷い臭いがした」と語っている。警察は、今月10~12日に起きたアジア人女性ばかりを狙った4件の暴行事件について事情聴衆をするために、ショー容疑者の行方を追っていた。
 4件の事件はどれも同じパターンで、アジア人女性に話しかけた男が一旦去った後、戻って来てビニール袋で包んだ固い物体で頭部などを殴打するというものだった。被害者はいずれも軽傷だった。
 ショー容疑者は、犯行や自殺についてほのめかすコメントをブログに残していた。