ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は22日、今年度より旧正月を公立学校の休日とすると発表した。
旧正月は多くのアジア系家庭で祝う習慣があり、これまでは通常の登校日が旧正月となった場合、欠席を選ぶ生徒が多く、半分以上の生徒が欠席となる学校もあったため、今後は市の公立校で正式な休日として扱うこととなった。今回旧正月が休日になった一方で、州の定める180日の授業日を確保するため、半日授業2日分を全日授業に変更することも決定した。
今回の決定についてマーガレット・チン市会議員は「公立学校の生徒の15%を占めるアジア系の生徒が、学校を休まなくても、もっとも大切な祝日を祝うことができ大変喜ばしい」と語っている。
デ・ブラシオ市長は2013年の市長選時、旧正月を公立校の祝日とすることを公約のひとつとして掲げていた。しかし、なかなか実行に移されず、アジア系市民はいら立ちを募らせていた。
デ・ブラシオ市長としては、公約として掲げた旧正月の休日化が、州で先に法制化されては面目丸つぶれとなるため、今回の決定を急いだものとみられている。