ホールフーズが過大請求 市の覆面調査で発見

 高級オーガニックスーパー大手の「ホールフーズ」が、量り売り商品のラベルの重量を実際より重く表示し、実際の価格よりも多く請求していたことが、ニューヨーク市の調査でこのほど判明した。
 デイリー・ニュースによると、市の消費者関連事務局(DCA)が、市内100件以上の食料品店で量り売り商品の重量を実際に計量する覆面調査を行い、77%の店舗で少なくとも1件の違反を発見したという。中でもホールフーズは違反の件数が多く、昨年秋に行われた調査では80点におよぶ商品の重量が正しく記入されていなかった。 
 また同紙が、情報公開法に基づき資料を閲覧したところ、ホールフーズは2010年以降、107回の検査において計800件の違反が確認され、これまでに支払った罰金額は5万8000ドル(約710万円)に上るとしている。
 この発表を受け、消費者関連事務局は現在、ホールフーズを徹底調査していることを明らかにした。
 ロサンゼルス・タイムズによると、こうした違反はニューヨークだけはなく、カリフォルニア州のホールフーズでも、昨年過大請求により罰金80万ドル(約9900万円)を請求されているという。
 今回の報道について同チェーンの広報責任者は「当社は顧客に対し故意に不正確な請求を行った事実はなく、もし誤表示があれば必ず返金する」としている。

photo: David Shankbone