スタバがパクリ? アーティストが怒りの提訴

 ブルックリン区を拠点に世界的に活躍する壁画家のマヤ・ハヤックさんが、自身の作品を無断で複製、使用したとして、「スターバックス」を著作権侵害と損失補償を求めて提訴していたことが、24日分かった。
 ハヤックさんが、自身の作品が使われているとしたのは、同社のミニ・フラペチーノのカップ側面。おなじみのセイレン(イラスト化されたギリシャ神話に出てくる人魚)のロゴ横に、色彩鮮やかなビタミンカラーのラインが描かれており、その作風などが過去の作品と酷似しているという。
 ハヤックさんによると、昨年秋にカリフォルニア州の広告会社を通じてスターバックスが「あなたの作品のファン」と連絡してきたという。およそ8日間にわたりプロジェクトを共に行うか議論した結果、ハヤックさんは多忙を理由に仕事の依頼を断った。
 モロッコで作品作りに没頭していたハヤックさんは、最近になってカップを見て驚いたという。ハヤックさんは「アートの価値を下げる卑劣な行為は黙認することができない」と述べているが、スターバックスはコメントを発表していない。
 これまでのハヤックさんのクライアントには、マイクロソフトやソニー、ゼネラル・モータースやリーボックなどがある。