メトロノース元職員らを刑事起訴 車掌登用試験でカンニング

 メトロノース鉄道(MNR)の車掌やエンジニアになるための試験で不正行為をしたとされ、ニューヨーク州都市交通局(MTA)の職員13人が6月29日、ニューヨーク州高位裁判所で刑事起訴された。
 起訴状によると、2013年12月〜14年5月の間に、メラニー・バニスター被告など9人は、携帯電話を使って車掌候補生らに事前に試験内容や回答を教えていた疑いがもたれている。
 デニス・デジェンフェルダー被告は、講師が部屋を出ていた間に試験の一部を携帯電話で撮影し他の受験者に送信、またダニエル・ボンジ被告ら3人のエンジニア候補生は、3つの異なった試験の写真を撮影し、未受験のエンジニア候補生に提供していたという。 
 被告は全員無実を主張しており、10月に再出廷を命じられている。またこの職員のうち数人は、既に解雇されている。
 11年11月〜14年5月までの間に、グランドセントラル駅で管理されていた8種類の試験が不当に出回ったため、現在はこれらの試験は新しい試験内容に変更されている。
 MNRの車掌またはエンジニアになるには、ブレーキ制御、緊急時の対応、交通信号、速度制限、それぞれの路線の物理的特性、停車駅についての知識などを問う試験に合格しなければならない。