ホテルや球場などの屋台から出る生ごみをリサイクルするよう義務付ける新法案が、市議会によってこのほど提案された。
現在ニューヨーク市から排出されるごみの3割を占める生ごみは、年間100万トンが埋め立て処理場に送られている。今回提出された法律では、現行のプラスチックや鉄に加えて生ごみもリサイクルするよう義務付け、ビル・デ・ブラジオ市長は「2030年までに埋め立てごみをゼロにする計画の大きな一歩だ」と述べている。新法案の下、年間およそ5万トンの生ごみが堆肥や天然ガス化され、30年までにゴミ排出量を90%削減するという「ワン・ニューヨーク・プラン」を助長させるのではないかと期待が高まっている。
現在のところ、レストランやスーパーマーケット、ファストフードチェーン店などから出る生ごみは含まれないが、「将来的にはすべての生ごみをリサイクルするよう進めていきたい」とデ・ブラジオ市長は加える。
これから公聴会や議論が行われる予定で、法案が施行されるのは可決されてから半年後、罰金などが科されるようになるのは施行後1年になるという。「この法案はニューヨークから排出される生ごみを効率的に堆肥化するもの」と天然資源保全省の担当者は話している。