日本では、昭和の学校給食や駄菓子などを提供するレストランや居酒屋が登場し、40〜50代の客層を中心に昨今ではリアルタイムでそれらを知らない20代の若者にも人気だ。
そして、常に時代の最先端をいくニューヨークにも、懐かしさを感じさせるビジネスが存在し、エーエム・ニューヨークなど複数のメディアに取り上げられている。単純に昔ながらの商売を続けているのではなく、最新技術も利用しながら新旧のやり方の良いところをうまく取り入れたサービスを行っている企業だ。
①「マンハッタンミルク」
2008年開業の同社は新鮮なミルクだけでなく、ジュースや卵なども市内全域へ1週間のうち5日宅配している。マンハッタン区で牛乳の宅配を思いついた経営者は、アパートメント内の上部階にも階段を上り配達する、昔ながらの牛乳配達のスタイルを取り入れている。注文はインターネットで受け付けている。
②「ブルックリン・セルツァー・ボーイズ」
60年以上続くセルツァー(炭酸水)の老舗業者の3代目が始めた宅配サービス。プラスチックボトルではなく、手作りでこだわって生産をしているガラスビンに炭酸水を入れて販売している。
③「グラマシー・タイプライター」
タイプライターの保全修理を行う老舗で、訪問修理も行っている。また1990年代以降は顧客からの要望を受け、ヒューレット・パッカード社のプリンターの修理やクリーニングも行っており、人気があるという。
古き良き米国のノスタルジックな感覚を味わいたい人は、一度これらのサービスを利用してみてはいかがだろうか。