不動産仲介業社ダグラス・エリマンが発表した最新のレポートによると、クイーンズ区のアパートの家賃平均値は、今年度第2四半期に10.7%下落した。原因は、市場に供給される物件数が需要を大きく上回ったためだと同レポートは報告している。
同区の1ベッドルームのアパートは、現在家賃の平均が2278ドルで、これは前年度同期より18.6%の下落となった。また新規賃貸取扱件数も、前年同期より13.7%減少し、家賃の下落を裏付ける数字となった。
同社の担当者によると、クイーンズ区は一時物件の需要が増加していたものの、現在は減少傾向で同区の物件を求める顧客は照会件数全体の1割にすぎないとしている。
一方、ブルックリン区では不動産価格の上昇が続いており、今年度第2四半期のアパート家賃の平均は2964ドルで、前年同時期より5.9%上昇した。
また売買市場も同様に価格が上昇しており、今年度第2四半期の住宅販売の平均価格は57万5000ドル(約7015万円)で、前年度より19%上昇した。同区では住宅市場の物件数が今年度第2四半期に35%増加し、物件価格も上昇を続けている。
関係者は、ブルックリンの市場の高騰は今後も当分続くだろうと予想している。