泥酔の父親、娘を飲食店に放置 翌日まで気づかず

 土曜日の夜に泥酔し、マンハッタン区ハーレムのファストフード店「サブウェイ」に3歳の娘を放置した父親が12日逮捕された。
 エルモントで看護士アシスタントをしているスタンリー・フレデリック(34)容疑者は11日午後11時半ごろ、娘のナタレイちゃんと手をつないでセントニコラス街のサブウェイに入った。入店後、フレデリック容疑者はナタレイちゃんにターキーサンドを買い与えると、彼女を置いて店を出た。パニックになったナタレイちゃんは父親を呼び戻そうと「パパ!パパ!」と叫び、その場にいた人たちも一緒になって叫んだ。すると父親は戻ってきたが、「また戻って来るからここに座っていなさい」と言い残し、再び出て行ってしまった。目撃者によると、当時父親は泥酔状態で店内で横柄な態度をとっていたという。
 翌日午前7時半ごろ、フレデリック容疑者だけがタクシーで帰宅した。娘がいないことに気づいた母親のマレアナさんが同容疑者に尋ねたところ、彼は意識がはっきりしておらず、娘がどこにいるか分からない状態だったという。
 その後両親は警察に向かい現状を訴えたが、そのままフレデリック容疑者は児童放置と危険にさらした容疑で逮捕された。同容疑者は警察官に「私は自分の人生に何が起こっているの分かっていなし、病んでいる」などと泣き出したため、病院に搬送された。一方、置き去りにされたナタレイちゃんは警察で無事保護されており、日曜夕方に母親の元に戻った。