ことしに入りニューヨーク市が実施したアンケート調査の結果が20日発表され、子どもを市立の学校に通わせている95%の保護者が今の教育に満足しているとの結果が判明した。
2007年に開始されたこの調査は教育制度やその環境、教師などを評価するもので、ことしはアンケートに答えた保護者の数が前年比65%と減少したものの、全体的な学校への満足度は高かった。
学校は安全だと答えた生徒は昨年の79%より多い85%で、教師の85%も毎朝学校へ行くのが楽しみだと答え、こちらも昨年より高水準だった。また、市の教育委員長、カルメン・ファリーナ氏を高評価した教師は昨年の31%に比べ60%にまで急増し、ファリーナ氏は「調査結果は明るい未来を示しながらも、まだまだ改善の余地があることを示してくれた」とデイリー・ニュースの取材に答えている。
一方で、アンケートに「保護者が学校に望むもの」という質問がなかったことに対し、「いつも保護者の意見に耳を傾けると言いながらも一番大切な質問が記載されていなかった」と調査に満足していない保護者も多くいる。保護者からは学級サイズをより小さくするよう要望が出ており、市教育局(DOE)のデブラ・カイ氏は「調査結果をこれからの学校運営に反映していく」と述べている。