「NYマガジン」のウェブサイトが一時ダウン またハッカーの仕業か

 27日早朝、「ニューヨーク・マガジン」のウェブサイトが、ハッカーとみられる人物から攻撃を受けダウンした。
 ニューヨーク・マガジンは同日号で、米人気俳優でコメディアンのビル・コスビー氏から性的暴行を受けたという35人の女性の告発記事を掲載。その女性たちが飾った表紙を26日の夜に公式サイトにアップロードしていた。同誌はハッカーによる攻撃だとは認めておらず、あくまでシステム技術上の欠陥だとし、同日午前11時半過ぎに復旧している。
 この攻撃について、ハッカー集団「ヴァイキングダム(Vikingdom)」に所属する、スレットキング(ThreatKing)と名乗る自称ハッカーがツイッターに犯行声明を投稿している。スレットキングは今回の攻撃について、コスビー氏の記事は全く関係なく、そもそもその表紙を見ていないとほかのメディアに語っている。また、この攻撃を「アンチ・ニューヨーク活動」の一環としており、名前に「ニューヨーク」が入っているために攻撃したとも語った。
 このアンチ・ニューヨークの背景には、スレットキングが極度のニューヨーク嫌いということがあるようだ。彼または彼女はニューヨークを旅行した際、ニューヨーカーたちにいたずらをされ、一部のアフリカ系米国人から銃を真似た手でさらに笑い者扱いされたため、ニューヨークを心底嫌っているという。
 スレットキングは、今後もニューヨークを拠点にし、ニューヨーク市政府・警察・司法関係、「ニューヨーク·タイムズ」、「ニューヨーク大学」など、名前にニューヨークが入っている複数のウェブサイトを攻撃する計画だと語った。