コン・エド、電力の使用制限なし 停電の心配ささやかれる

7月に入り最高気温が華氏86度(摂氏30度)を超えた日は15日間。今週いっぱいも超えるという


 熱波に見舞われ最高気温が華氏90度(摂氏32度)を超える日もある今週のニューヨーク市。エアコンの使用率もピークに達しているはずだが、コンソリデーテッド・エディソン(コン・エド社)は、顧客に電力の使用制限などは特に呼びかけていないという。また同社は電力の過使用による停電を防ぐための対策なども、今のところ必要ないとしている。
 コン・エド社の広報担当は28日、「われわれは市の電気システムを監視しているが、現在は住宅やビルに対しエアコンの使用時間などを制限しなくてもよさそうだ」と述べているが、カーテンを閉めて室内の温度上昇を防いだり、エアコンのフィルターを掃除してエアコンの効果を上げるなどして、ニューヨーカーに“自主的な”電力と電気料金の節約は推奨しているようだ。
 先週スタテン島では熱波が原因の機器故障により大規模な停電が起った。市内の地下鉄でもまた、熱によって引き起こされた信号機と動力線の故障で、通勤・通学者たちの足に影響が出たばかりで、また同じことが起こるのではないかと心配の声も多い。