ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長と市保健衛生局長メアリー・バセット氏は29日、サウスブロンクスでまん延しているレジオネラ菌の感染源を現在調査中であると発表した。
バセット氏によると、病原菌のサンプルは同局により既に採取済みで、これから感染源の特定にあたるという。ブロンクス区ハイブリッジ、モリサニア、モットヘブン、ハンツポイントなどでは、今月10日からこれまで33人がレジオネラ症と診断され、そのうち2人が死亡している。市長は、「レジオネラ症は治療可能な疾患なので、感染が疑われる人は直ちに診察を受けるように」と呼びかけた。
レジオネラ菌に感染すると、発熱、咳、呼吸障害、悪寒、筋肉痛、食欲不振、疲労感、下痢などの症状が現れるという。また高齢者や喫煙者、病気などで免疫機能が弱っている人は感染の危険性が高まる。
同区ベイチェスターの集合住宅コウアップシティーではことし1月、8人以上が肺炎のような症状を訴えていたが、同建物の冷却塔でレジオネラ菌が繁殖していたのが確認されている。