トイレの異臭で病院搬送 市の職員、胸のつまり訴え

 ローワーイーストサイド公園の公衆トイレから異臭がし、清掃に当たっていた市の職員が胸の痛みなどを訴え、病院へ搬送されていたことが28日分かった。
 病院へ搬送されたのは、ダニエル・ロカさん(54)。ともに清掃を担当した別の職員によると、27日に悪臭のするトイレや公園を清掃し始めた後まもなく、ロカさんは胸がつまるような症状を訴え、近くの病院へ搬送されたという。何かを吸い込んだようだ、と別の職員も証言する。ロカさんの症状は重いものではなかったが、医師からは現場へ戻ることを止められたという。
 市は化学物質の特定などには至っておらず、現在も因果関係を含めて調査中だ。しかし、現場の悪臭の程度について、「絶対に有毒なもの」「魚市場とは比べものにならない激臭」などの証言に事欠かない。老朽化した下水システムからの匂いのみならず、麻薬常用者やホームレスの人々がこのトイレを使用し、使用済み針やさまざまなものを廃棄していくため、有害な物質が発生していると考える人は多い。
 マスクでは足らず鼻をつまみながらの作業になるため、作業効率も著しく悪いのだという。市は、「作業する職員の安全も確保し、対策を練る」としている。

jarmoluk