〝スーパーフード(有効成分を突出して多く含む食品)〟としてセレブやニューヨーカーに大人気の「チアシード」。美肌効果、ダイエット、便秘解消のみならず、免疫力を高め、心や頭の健康を保つなど、体のあらゆる健康管理に役に立つという。
チアシードは、メキシコ南部原産の植物の種子。遥か昔、古代マヤ文明やアステカの先住民が常食していた重要な食料で、「大さじ1杯程度のチアシードで、一日生き抜くことができる」と言い伝えがあるほどのスタミナフードだ。多くはメキシコとボリビアで栽培されており、また米国初の生産地はケンタッキー州。
ゴマよりもやや大きいくらいの粒であるにも関わらず、現代人が不足しがちな「食物繊維」や「鉄分」、脳の大切な栄養源である「オメガ3脂肪酸」などの栄養が、他の食物と比較すると高い。例えば、チアシード大さじ1杯分(約58カロリー)には4・1グラムの食物繊維が含まれている。一方で、食物繊維の王様ごぼうには(約58カロリー)5・1グラムが含まれているが、チアシードほど手軽には食べられない。また、グラス1杯分の牛乳に含まれるカルシウムを、チアシードならスプーン1杯で摂取できる。ある愛用者は「無精者で数々の健康法を試したが続けられなかった。でもチアなら無理なく続けられる」と語っている。
価格も比較的手頃で調理いらず、さらに効率的に健康維持ができるとあって、忙しいニューヨーカーのライフスタイルに最適と言える。さらに、2年間は常温保存で品質をキープできるので「早く食べ切らなければ」と消費期限を気にする必要もない。
至れり尽くせりのスーパーフード、チアシードに興味があるなら今すぐ試さなきゃ損! まずはスプーン1杯のチアシードを飲み物やヨーグルト、ジャムやサラダにかけるドレッシングなど、日常の食事に加えてみては。