元米国海兵隊員のエリザベス・アン・エンデルリ容疑者(31)が拳銃を所持していた疑いで1日、グラウンド・ゼロの9.11記念博物館で逮捕された。
ニューヨーク市警察(NYPD)によると、エンデルリ容疑者はテキサス州から母親と観光に訪れており、かばんの中に9ミリと380口径拳銃の計2丁を所持していた。9.11記念館を訪れた際、入場口の手荷物検査で「この拳銃はどこに保管しておけばよいのか」と自ら警備員に確認したため、現行犯逮捕となった。同容疑者はテキサス州の拳銃携帯許可証(Concealed Carry Permit:衣服の下やかばんの中など他人に見えない状態での携帯許可)を持っていたが、それがニューヨーク州では無効であることを知らなかったため、正直に銃の保管場所をたずねたとみられている。
2004年にクウェートでの任務にあたったエンデルリ容疑者はベテランの海兵隊員で、「私たちは銃を携帯せずに出かけることは許されない」とニューヨーク・ポストに語った。同容疑者はグラウンド・ゼロを観光することを心待ちにしていたというが、この件で同館は一時封鎖された。