マンハッタン区タイムズスクエアで1日に行われた母乳を推奨するイベントに100人以上の母親が参加し、乳幼児の我が子に母乳を与えた。
授乳イベント「シンクロナイズド・ラッチ・オン」は乳幼児に母乳を与えることの利益を広めるために世界中で行われる「グローバル・ビッグ・ラッチ・オン」の一環として行われたイベント。ブロードウェーの43と44丁目で午前10時半にスタートし、60秒間にわたり母親たちが授乳に従事した。警官などがが警備にあたることもなく辺りには平和な空気が漂い、多くの母親たちは60秒経ったあとも他の母親と子育ての話をしたり、写真を撮るなどして交流を深めた。
同イベントを運営したNYCブレストフィーディングワールドは、「母乳は子どもの成長に大きく貢献し、母乳を与えずに育った乳幼児は疾病のリスクや死亡率のほか、成人期の肥満を含むさまざまな成人病になる確率が上がるという研究結果も出ている」としている。また世界保健機関(WHO)も特に生後6カ月間はできるだけ乳幼児に母乳を与えるよう推奨している。
さまざまな人種や宗教の混在するニューヨークでは、公共の場で授乳することを好ましく思わない人もいるが、ニューヨーク市民権団体(NYCLU)によると公共の場で授乳を行うことは法によって守られた権利であり、商店、デイケアセンター、病院はもちろんのこと、レストランや公園、映画館などであって何ら問題のない行為だという。