生理痛やPMS(生理前症候群)で悩まされている女性は多いことでしょう。お腹が痛かったり、腰痛、頭痛、だるさ…また、イライラや無気力感など症状はさまざまです。気分や体調が不安定になるのはホルモンバランスの影響です。このような女性特有の生理痛、PMS、更年期障害はカイロプラクティックでも改善できます。
女性の7、8割が生理痛で苦しんでいます。生理痛の多くは生理開始日の前後約2日間に起こり、仕事や学校などに行けなくなるなど日常生活が困難がなることもあります。生理痛やPMS(生理前症候群)は、下腹部痛や腰痛だけではなく、悪心、嘔吐、下痢、頭痛、疲労感、食欲不振、心悸亢進、憂鬱、全身倦怠感、易疲労感、イライラ、めまいなど多くの症状を併発します。
生理痛やPMSがある場合、あまりの痛さや不快感で市販の鎮痛薬などで症状を抑えていませんか? それは対症療法で痛みは軽減したとしても、長期にわたる鎮痛剤使用では肝臓に負担がかかります。まずは、なぜ生理痛が起こるのか原因を知る必要があります。
原因の一つは、子宮や卵管などに異常がある場合。例えば、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などの病気により起こる生理痛が器質性の生理痛です。その場合は、もちろん産婦人科を受診してください。他の要因としては、子宮収縮ホルモンが多い、子宮口が狭い、心理的原因なども挙げられます。
生理中にはプロスタグランジンというホルモンが分泌されます。このホルモンは子宮を収縮させ、子宮内膜が剥がれる時に、出血を体外にスムーズに出してくれる役割をする物質です。ただ、脂肪分の多い食事をとったり冷え性の人の場合は、特に多くこのプロスタグランジンというホルモンが分泌されることになるため、必要以上に子宮を収縮させる結果になり、よって陣痛のような痛みを引き起こすのです。また、子宮内の血流が悪くなっていくため生理痛は悪化します。
生理痛のある人はまず食生活を見直す必要があります。プロスタグランジンというホルモンは脂肪分の多い食生活をしていると多く分泌されることが分かっています。また、生理中は自律神経のバランスも崩れやすくなります。自律神経のバランスが崩れることはホルモンバランスの崩れも引き起こし、イライラ、憂鬱感、全身怠慢感などの精神的な影響までももたらします。
このように生理痛には、プロスタグランジンや自律神経系が原因になっている機能性の場合と、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などが原因となる器質性の場合がありますが、ほとんどの場合は機能性が原因となっている生理痛です。
機能性の生理痛であればカイロプラクティックの治療で改善することができます。アメリカの「Spine」という医学研究雑誌によると、カイロプラクティックにより主な原因であるプロスタグランジンの分泌量が減少することが報告されています。
生理痛の時に毎月薬を服用する代わりに、長期にわたっても自分の身体を改善させ、生理痛を管理できる身体になりたいと思いませんか? ぜひカイロプラクティックを試してみてください。
Dr. 石谷三佳
石谷カイロプラクティッククリニック院長。パーマーカイロプラクティック大学院卒後、ハーバード大学医学部専門課程終了。米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員も務め、2008年には「Chiropractor of the Year」を受賞。寄稿著者に“Neck Pain…
You Don’t Want It, You Don’t Need It”がある。
石谷カイロプラクティックセンター
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