ニューヨーク州検事総長エリック・シュナイダーマン氏は3日、違法製造された玩具の銃を州内で販売していた小売業者を摘発し、罰金処分に科したことを発表した。
州法によると、州内で玩具の銃を販売するには本物の銃と識別するために、銃身の側面および先端にオレンジ色のストライプの印をつけることが義務付けられており、また市の条例では、一見して玩具と分かるように銃身は明るい色または透明でなければならないと規定されている。しかし、小売業大手のウォルマートやアマゾン、Kマートなどでは、州法や市条例に違反した本物そっくりの拳銃を販売していたという。
州検事総局は、2012〜14年までの間に実施した捜査で、6400丁を超える州法に違反する玩具の銃が州内で販売されていたことを確認している。違法の玩具の銃のほとんどはインターネットを通じて購入され、ニューヨーク州に発送されていた。
店頭で違法な玩具の銃を販売していたのはKマートだけで、ウォルマートは22万5000ドルの罰金を命じられ、その他の小売業者は最低8万4000ドルを支払うこととなり、今後は市の規定に合致した玩具の銃のみを販売できる。
州では1994年以来、玩具の銃を本物と勘違いしたことが原因で63件以上の発砲事件が起きており、8人以上が死亡している。