食事のデリバリーやタクシーの配車など、今や何でも携帯1つで手配できる世の中だが、そこにメンタルケアのサービスも仲間入りし、その手軽さからユーザーが増えているという。
現在いくつものスタートアップ(新規事業領域を開拓して事業展開を行う会社)が、セラピストやカウンセラーからアドバイスやセラピーが受けられる携帯アプリを開発し、サービスを提供している。しかも従来のサービスに比べ、手軽で値段が安く、また対面ではないことから匿名性が保たれるとして、若者が気軽に利用できる環境になっている。
利用者が多い主なアプリは以下の通り。
「クライシス・テキスト・ライン」
(www.crisistextline.org)
トレーニングを受けたカウンセラーを500人以上抱え、若年層を対象にテキストメッセージによるサポートを24時間年中無休で提供する。このほど主要携帯電話会社の協力でテキストのサービスが無料となり、請求書にも記載されなくなった。そのため若者が利用しやすいという利点を持つ。
「トークスペース」(www.talkspace.com)
携帯からテキストもしくはライブチャットでセラピーを受けられ、利用者は全米で10万人以上。テキストでのセラピーで1週間で25ドル、ライブチャットのセッションは30分で29ドルと利用しやすい値段に設定されている。
「リスナー」
(www.listener.taptosmile.com)
トレーニングを受けた「リスナー」と呼ばれるカウンセラーが、24時間年中無休で無料のサポートを提供している。リスナーは基本的にメンタルケアの経験者を採用。ユーザーがリスナーの評価をつけることで、リスナーの質が低下しないように努める。