日本の駅がきれい過ぎるのか? それともニューヨーク市の地下鉄が世界レベルで最悪に汚いのかは不明だが、1日平均およそ600万人(ことし2月25日付けデータ)が使用している〝ニューヨーカーの足〟、地下鉄路線内の清掃がされておらず〝汚い〟駅を紹介する。
同市の公共ラジオ局WNYCによると、マンハッタン区の138丁目駅は年間で一度も清掃が行われなかった唯一の駅であるため、ニューヨークで最も汚い駅であるという。これに次ぐのは、年間に2回しか清掃が行われていなかった、同区レキシントン街63丁目やハウストンストリート駅、クイーンズ区クイーンズ・プラザやクイーンズ・ブリッジ、ブルックリン区グリーンポイントやフランクリン街など。一方で、最もきれいな駅は4、5、6番線の走る59丁目駅、年間21回の清掃が行われていた。(5月12日付けデータ)
ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、3週間に一度は各駅の清掃を行い、年間で各駅、17回の清掃を目標にしている。しかし達成できたのは、276駅の内わずか7駅だった。
MTAは、利用者数の増加がごみの量を増加させた原因であるとの考えを示しており、反対意見はあるものの、ごみを削減するために複数の駅からごみ箱を撤去し対策をしている。地下鉄職員は5月後半に、「駅構内の清潔度の評価は下降傾向にあったものの、上昇している」と地元メディアに語っている。
昨年に利用者数が増えた4路線の増便、性犯罪対策のために女性警官の巡回数を増加、地下鉄2番街線の開通(1920年代に計画公表されたが未だに建設中のため、「永遠に完成しないのでは?」とジョークを言うニューヨーカーも多くいる)など、サービス向上のためにさまざまな取り組みをしているMTAだが、清掃にもさらに力を入れる必要がありそうだ。
参考:http://project.wnyc.org/subway-trash/media/FM14_071A.pdf