脱走先は警察官の家 病院から逃げた男が駆け込む

 コニーアイランド病院で勾留されていた男が突然逃げ出し、警察官の家とは知らずに隠れようと駆け込む騒ぎがあった。
 6日午前11時半ごろ、法廷侮辱罪で勾留されていたウィリアム・カサード容疑者が、突然同病院から逃走した。その場に居合わせた警察官によると同容疑者は取り調べ中、腕に痛みが走り、治療が必要なためコニーアイランド病院に搬送するよう求めたという。要望通り彼は病院に運ばれ、そこで手当を受けていた。しかし、同容疑者はトイレを使用するために手錠を外すよう警備員に求め、手錠が外された瞬間を狙って警備員を押し倒し、その場から逃げた。
 同病院から逃げたカサード容疑者は、ブライトン通りにある住宅の裏庭から家の中へ駆け込み、隠れようとしたがその家の住民に気づかれた。その際、同容疑者はハンガーにかけてあった警察官の制服を目にし、逃げ込んだ場所が警察官の家だということに気づいたという。その後警察官に捕まった同容疑者は「運がなかった。逃走もここまで」と抵抗することなく罪を認めたという。
 なお、カサード容疑者は最初の法廷侮辱罪だけでなく、強制逮捕拒否罪および不法侵入の罪に問われるという。