「自分の人生にどれほどの幸福感を見出しているか」ということを尺度として示す、「クオリティ・オブ・ライフ」と呼ばれるアンケート調査がニューヨーク市民を対象に行われた。その結果、現状に満足している市民の数が、過去18年間のうち最低値を記録していることが分かった。
コネチカット州のクイニピアック大学が先月30日から4日間で実施したこのアンケートは、ニューヨーク市に住む1108人を対象に行われた。その結果、同市での生活が「最良」もしくは「良」と答えた市民はわずか33%にとどまっていることが判明した。2005年は57%、昨年は44%が生活に満足していると答えているだけに、同大学は「過去最低の水準だ」とし、「この結果は、何よりニューヨーク市民にとって良くない」と話した。
また、アンケートでは53%がホームレス、および49%が貧困者の増加を感じると回答している。これに対しビル・デ・ブラシオ市長は新たに1300人の警察官を配置することを決めており、「昨年より犯罪率を6%下げることに成功している」と説明している。