ウエストビレッジの本格チベットラーメン店「Ramen Thukpa(ラーメン・トゥクパ)」では、今月から新メニュー「ポテト・ダンプリング/Potato Dumpling(5・5ドル)」の提供を開始した。
せいろに入ったままサーブされる小籠包の形をしたダンプリングは、蓋を開けた瞬間に木の香りが漂い食欲がそそられる。通常の小龍包に比べ、肉厚でふっくらとした皮に包まれているので食べごたえも十分あり、丁寧にマッシュされたジャガイモは口どおりが滑らか。ラーメンを待つ間のビールのお供にぴったりの一品は、まずせいろの香りがついた、ぜいたくで自然な味の小籠包のみの味を楽しんでから、辛味ダレか餃子のタレをつけて食べるのがおすすめ。
また、同店の定番メニューである典型的なチベットラーメン「ゼン・トゥク/Then-Thuk(9ドル)」も外せない。日本や中国のラーメンは麺を細くして包丁で切る製法だが、チベットラーメンの場合は平らにして指で麺を1本1本作るのが特徴。そのため、麺の長さや太さがそれぞれ異なり、茹で具合によりそれぞれの麺の食感が違うので食べ飽きない。トマト、しょうが、にんにくを使用したあっさりめの甘辛いスープは薬味特有の臭みもなく、辛さも中華や韓国ラーメンのように刺激が強過ぎないため、辛さが苦手な人でも楽しんでもらえる麺料理だ。
地元の人や近くの大学生などでにぎわい、読書やおしゃべりを楽しみに来る人もいるほど開放的でゆったりとした同店は、最近健康志向の若者が多いことから、ベジタリアンメニューの開発にも力を入れている。珍しいチベット料理を、ニューヨークで一度お試しあれ。
Ramen Thukpa
212-929-2188
70 7th Ave S
(corner of 70 7th Ave S & Commerce St)