トランプ・ソーホーホテル内のレストラン「コイ・ソーホー」で働くリカルド・アカさんが、メキシコからの不法移民を厳しく非難する不動産王ドナルド・トランプ氏に反論する内容のビデオを制作して19日にフェイスブックへ掲載したところ、1日で30万人以上が閲覧し大きな話題となっている。
アカさんはビデオの中で「私は14歳で米国に来た不法移民だが、コミュニティカレッジを卒業し、まじめにレストランで働いている。トランプ氏が言うような犯罪を起こすメキシコ人の移民は私の周りには1人もおらず、私は深く傷ついた」と述べ、「“トランプ”の名の下で働くことが誇りには思えない」と締めくくった。
同レストラン側は20日、ビデオは誤解を与える内容だとして削除を依頼。その理由として「アカさんは、ディファード・アクション・プログラム(子どものころに不法入国した移民に国外退去を猶予する措置)による労働許可を所持しており、不法移民ではない。また同レストランはホテルから店舗をリースしているだけで、アカさんは“トランプ・ホテルの従業員”ではない」ことを挙げた。