口論の末男性刺される 「キンキー・ブーツ」の近くで

 マンハッタン区ミッドタウンウエストにあるホームレスシェルターの前で19日、男性がナイフで刺されるという事件が起きた。
 同日午後4時45分ごろ、同区西45丁目と8番街にあるアラジンホテルの前で、被害者の男性は“ナンバー13”と書かれたジャージを着用していた男と口論になり、胸部をナイフで刺された。刺された男性は重傷を負い、よろめきながら8番街のバーに逃げ込み、ベルビュー病院に搬送され手当てを受けた。
 加害者の男は男性を刺した後現場から逃走したが、同日深夜に逮捕されている。トニー賞を受賞したブロードウェーミュージカル「キンキー・ブーツ」が上演されているハーシュフェルドシアターから数ブロックの場所にある同ホテルは、150室のシングルルームがある簡易宿泊所で、市から補助金を受けて主にシェルターとして利用されているが、日ごろから犯罪行為が絶えず“悪の巣くつ”として知られているという。
 同ホテルでは入居者が頻繁に入れ替わり、これまでに麻薬や銃刀法違反、売春などの罪で多くの逮捕者が出ているという。2006年には10ドル紙幣をホテル内で偽造していた男が逮捕されている。

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