ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事はこのほど、ジョン・F・ケネディー国際空港の旧トランス・ワールド航空(TWA)ターミナル敷地内に、高級ホテルを建設する計画であることを明らかにした。
総工費2億6500万ドル(約317億円)をかけて来年から工事が開始され、2018年に完成する予定のTWAフライトセンターホテルは、客室数505室、6~8軒のレストラン、4万平方フィート(約3716平方メートル)のイベントスペース、1万平方フィート(約929平方メートル)の展望台を備える豪華なホテルとなる。同計画は、ホテル開発管理会社のMCRデベロップメントとジェットブルー航空、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局(PA)による官民提携事業であるが、ホテルの建築費用は民間資金により賄われるという。
ホテルはターミナルの後方に建てられ、TWAの歴史、ジェット機時代、20世紀半ばの現代デザインのムーブメントに重点を置いた博物館の建設も予定されている。1962年に建築家エーロ・サーリネン氏により設計された同ターミナルは、94年に市の歴史的建造物に、また2005年には米国国家歴史登録財に登録されているが、設備の老朽化とTWAがアメリカン航空に吸収合併されたことから、01年以降閉鎖状態にあった。